ラグビーの世界屈指の強豪国と言っても過言ではないニュージーランド代表。ニュージーランドは全身ブラックのユニフォームから「オールブラックス」とも呼ばれています。そんなオールブラックスですが、たびたび話題になっているのはハカと呼ばれるパフォーマンスです。ではオールブラックスのハカとは一体何なのでしょうか。
オールブラックスのハカとは
オールブラックスのハカとは、ラグビーニュージーランド代表が試合前に行うパフォーマンスの一つです。ハカの発祥は1888年頃のことだといわれており、当時からラグビーのニュージーランド代表が試合前の恒例のパフォーマンスとしておこなっていたそうです。
ちなみに、ハカをおこなう際には必ずリーダーと呼ばれるポジションが存在しますが、代々オールブラックスのハカでリーダーを務めるのはマオリにルーツを持つ選手がおこなうことが多いようです。ただ21世紀以降はその傾向も徐々になくなりつつあり、マオリにルーツを持たない選手がリーダーを務める機会も増えています。
ハカの起源
そもそもハカとは、マオリ族の戦士たちが戦いの前に自身を鼓舞したり相手を威嚇するためにおこなっていた舞部が起源だといわれています。そういった起源もあってオールブラックスのハカでは足を踏み鳴らしたり、叫び声を挙げたり、手を叩くなどの行為が多く見受けられます。
日本でオールブラックスのハカが話題になったのは2019年に日本で開催されたラグビーW杯でのことで、初めてオールブラックスのハカを見た人はその荒々しくも威圧的な舞に驚かされたのではないでしょうか。ただ屈強なオールブラックスの選手たちが魅せるハカがあまりに勇しくてカッコいいと話題になり、日本でも注目されるようになりました。
オールブラックスのハカにはどのような意味がある?
オールブラックスのハカはどのようなものなのかをお伝えしてきましたが、オールブラックスが試合前にハカをおこなうこと自体にはどのような意味があるのでしょうか。次からは、オールブラックスがハカを試合前におこなう意味や目的などについて深掘りして紹介していきます。
①チームの士気を高めるため
これはかつてマオリ族がハカをおこなっていたのと全く同じ理由で、試合前にオールブラックスの選手全員でハカをおこなうことでチームの士気を一気に高めて、闘争心に火をつけたり試合に向けてのスイッチを押すといった目的があるとされています。
また、オールブラックスのハカは迫力が凄まじく、観客どころか時には相手も唾を飲んでしまうほどの雰囲気を作り出します。こうしてオールブラックスがハカをおこなうことで相手選手に対して威嚇をするといった意味もあるのではないでしょうか。
世界最強とも言われるラグビー代表のオールブラックスが魅せるハカは本当にテレビ越しでもその迫力が伝わってきます。ピッチで目の前で披露された時に相手選手が怯んでしまうのはある意味致し方ないのかもしれませんね。
②対戦相手へのリスペクト
オールブラックスのハカは相手への威嚇や自身たちの士気を高めるだけでなく、対戦相手へのリスペクトの意味も込められています。ラグビーは非常に紳士的なスポーツであり、試合時間以外ではノーサイドといった言葉があるように、とても対戦相手や審判団をリスペクトし、試合をおこなえることに対して感謝や敬意の気持ちを持つスポーツです。オールブラックスのハカも対戦相手や審判団、ラグビー関係者全てに対しての敬意の表れの意味も持っており、また同時に起源であるマオリ族に対してのリスペクトの意味でもおこなわれています。
オールブラックスのハカの種類
一概にオールブラックスのハカといっても、実はそのハカの種類は一つではないことはご存じでしたか?オールブラックスのハカは主に、『カ・マテ』と『カパ・オ・パンゴ』の2種類に分かれており、それぞれに使い分ける理由や意味なども込められているのです。ここからは『カ・マテ』と『カパ・オ・パンゴ』の特徴や、採用される場面などを紹介していきます。
カ・マテ
『カ・マテ』は、オールブラックスの伝統的なハカともいわれるもので、オールブラックスでハカがおこなわれるようになった1888年頃から続いているといわれています。オールブラックスのハカとして『カ・マテ』が『カパ・オ・パンゴ』よりも使用される機会が多いようですが、その理由についてかつては多くのラグビーファンは「『カ・マテ』は格下の相手に使う」と思っていたようですが、その噂は選手たちが否定しています。
選手たち曰く、特に使い分けの理由はないものの、伝統的でどの選手が知っているのは『カ・マテ』だから使用頻度が高いそうです。また代表デビューの選手がいる際は必ず『カ・マテ』を採用しているようで、その理由は『カパ・オ・パンゴ』の勢いに飲まれないようにするためなんだとか。
カパ・オ・パンゴ
『カパ・オ・パンゴ』は2005年頃にオールブラックスのためだけに制作されたハカです。ラグビーの試合以外で見ることは皆無と言っても過言ではなく、故にニュージーランド国民にはあまり浸透していないのだそうです。
『カ・マテ』と比べて『カパ・オ・パンゴ』はやや攻撃的といいますか、荒々しいハカであり最後には自身の首を手で切り落とす動作も見せます。ただこれは相手選手に対しての長髪ではなく、「自身の首をかけて戦う」といった意思表示なのだとか。
こういったかなり攻撃的な雰囲気のハカだけに、オールブラックスではここ一番という場面で使用されることが多いようですね。
まとめ
今回の記事では、オールブラックスのハカの意味や種類、使い分けなどについて紹介しましたがいかがでしたか。こうしてみるとオールブラックスのハカにはれっきとした意味があり、マオリ族の文化も垣間見て面白いですよね。今後ラグビーを見る際は是非オールブラックスのハカにも注目して観戦してみてくださいね。










