海外の選手が来日して日本のチームで活躍することが当たり前になって久しいですが、その中でもアイドル級に人気が出てくる選手が出てくるところもラグビーの面白いところです。そこでこの記事では、日本での活躍がよく取り上げられるファフ・デクラークの現在の活動を紹介しています。名言を残すほど有名な選手なので、海外の選手をあまり知らない人は、この記事を切っ掛けにまずはファフ・デクラークを推してみてはいかがでしょうか。
現在のファフ・デクラークについて
ファフ・デクラークは2026年シーズンから、4年間所属していた横浜キヤノンイーグルスを退団してフリーステイト・チーターズに加入することが決まっています。フリーステイト・チーターズとは、カリーカップと呼ばれる南アフリカで有名な対抗戦で何度も優勝したことのあるチームです。2025年もフリーステイト・チーターズは総合3位に入賞しているため、ファフ・デクラークが入ればさらなる上位を狙えるのではないかと言われています。
日本での最後の試合とこれから
ファフ・デクラークが最後に横浜キヤノンイーグルスとして日本の試合に出場したのは、2026年5月9日の静岡ブルーレヴズとの試合です。残念ながらスターティングメンバーではありませんでしたが、5対35の劣勢で前半を折り返したところで天野寿紀と交代する形で投入され、最後まで何とか状況を打破しようと奮闘していました。しかし点差をひっくり返すことができず後半32分、武藤航生のトライで得たコンバージョンキックを最後に日本での試合を敗戦で終えています。なお、2026年からは、以下の日程で既に試合の予定が組まれており、スターティングメンバーは発表されていませんが、いずれかの試合でファフ・デクラークの姿を見ることができると思われます。
| 試合時期(日本時間) | 対戦相手 |
| 7月19日20時 | ゴールデンライオンズ |
| 7月25日0時 | ナタールシャークス |
| 8月1日2時 | グリークアズ |
| 8月9日22時 | ウェスタンプロヴィンス |
| 8月16日22時 | ブルズ |
| 8月23日22時 | ボーランド |
| 8月29日18時42分 | プーマズ |
2026年シーズンで活躍した試合
ファフ・デクラークが2026年シーズンで一番活躍した試合は、3回のトライと15得点を挙げたコベルコ神戸スティーラーズとの試合です。2026年3月20日に行われたこの試合でファフ・デクラークは、南アフリカのラグビー戦士の血筋を思わせるような猛攻を序盤から繰り広げ、前半だけで3回のトライを達成しています。圧巻だったのは前半11分シオネ・ハラシリがダッシュでボールを持ち運んだところに、サポートする形で走り込みトライを決めたシーンです。このプレーで上手だなと思ったのは、シオネ・ハラシリがファフ・デクラークの存在を確認すると、全然関係ない方向を見ていることです。つまり、相手チームにとって、ファフ・デクラークへのパスはないと判断され、進行方向へブロックラインを作ろうとしています。事実相手選手の多くはシオネ・ハラシリの進行方向に目線を向けていたので、ノールックでファフ・デクラークへパスを出したときは、対応が遅れていました。
2025年静岡BR戦の名シーン
2025年12月14日に開催された静岡ブルーレヴスとの対戦では、ファフ・デクラークの高い状況判断能力が際立っていました。特に前半19分で魅せたスクラムハーフ時のボール裁きの時に魅せた、視線を使ったフェイントは、体だけでなく頭脳でもラグビーは戦うべきだと実感させてくれたプレーでした。試合は残念ながら27対39で負けていますが、機転を利かせたファフ・デクラークの攻めが無かったらここまで点が入ることも無かったと思います。また、相手の攻め方に気づいたファフ・デクラークが、何度も指を指したりしているシーンがあったので、攻守の要として今まで横浜キヤノンイーグルスを引っ張ってくれていたことにファンとして感謝したいです。
フォローに入る前向きなプレー
2025年2月16日の埼玉パナソニックワイルドナイツとの試合で魅せたファフ・デクラークのプレーは、チームへの謹慎的な姿勢がよくわかる試合でした。この試合の横浜キヤノンイーグルスは、序盤から点を取られてしまう劣勢で、ボールを前に運ぶこともできない状態でした。そんな中、前半14分でのスクラムで、隙を突いたファフ・デクラークは前方へダッシュしましたが、連携が上手くとれずに奇襲に失敗してしまいます。しかし再度ボールをキープしたファフ・デクラークは、巧みなパスワークで再びチャンスを広げ、松井千士がトライする切っ掛けを作っていました。
普通は連携ミスで失敗するとチームのテンションも落ちて、後のプレーに影響が出てしまいます。しかし、ファフ・デクラークのような細かいポジティブなプレーが出るとチーム全体の士気も高くなります。勿論その優しさに甘えてしまうのは良くないですが、試合に負けはしたものの、ファフ・デクラークを中心に36点も挙げたのは十分な成果と言えるのではないでしょうか。
ギリギリのセットプレー
個人的にファフ・デクラークのプレーの中で凄いと思ったのは、2024年12月22日の東芝ブレイブルーパス東京との試合です。この試合の前半13分、スクラムからファフ・デクラークはダッシュと見せかけて前へパントキックしたのですが、フィフティ・トゥエンティトゥーを狙っていたのか、ボールがコート外に行きかけてしまいます。それをレキマ・ナサミラがキャッチして嶋田直人へパス、最後はファフ・デクラークがそのボールを再び受け取ってトライしたときは、ここまで読んでキックしたのかと感激しました。しかも狭いエリアで戦っていた影響で、相手チームもあまり守りの人数を割いておらず、一連のプレーをほとんど止められていませんでした。
ファフ・デクラークの名言
ファフ・デクラークは横浜キヤノンイーグルスを退団して南アフリカに戻るときに、日本の選手は運動能力が高く、運動量でも相手を上回ることができるとエールを送ってくれています。同時にフィジカルではどうしても劣勢に立たされることが多いと、自身の経験を元に語ってくれてもいて、冷静に日本のラグビーを評価してくれているようでした。また、日本の応援や選手の姿勢はリスペクトが多く、スポーツ選手としても人間としても参考にできる面が沢山あったと語っており、少し南アフリカに戻るのを名残惜しそうにしている姿勢すらありました。しかし、南アフリカには家族もいるので、今度はチームメイトを大事にしたのと同等以上に家族サービスをしながらラグビーを続けていきたいと発言しています。
まとめ
ファフ・デクラークは、2026年から家族のいる南アフリカに戻り、現地のラグビーチームでカリーカップという対抗戦に出場することが決まっています。日本での最後の試合は残念ながら敗戦でしたが、リスペクトに溢れる数々の名言とプレーを魅せてくれたファフ・デクラークには感謝しかありません。次は対戦相手としてファフ・デクラークと戦うことになると思うので、その時はまた素晴らしいセットプレーの数々を見せてほしいですね。










